2007年10月31日水曜日

練馬地区ボーイスカウト創始100周年記念行事

前日の台風による暴風雨が嘘のような秋晴れの10月28日、「練馬地区ボーイスカウト創始100周年記念行事」が大泉さくら公園にて行われました。
今回の記念行事は団対抗の「運動会」です。
練馬7団も総合優勝を目指して一生懸命参加しました。

運動会とはいえそこは「ボーイスカウト」です。各種目にスカウトスキルなどが織り込まれ若干変わった競技種目となっていました。

午前中は「ビーバー部門」「カブ部門」主催の競技が行われます。各部門主催とは言ってもビーバーからリーダーまで揃っての出場になりますから大人(リーダー)にとっては過酷ともいえる競技もあります。

 <ビーバー部門>
  ・ブルーシート・キャタピラ
    (ブルーシートで作ったキャタピラでリレーを行う)
  ・フリフリピッピ
    (体につけた万歩計を体をゆすって一定時間内に多くカウントアップする)

 <カブ部門>
  ・カントリーマーム食い競争
    (パン食い競争のように紐の先に下げられた袋入りのビスケットを口でとってリレーする)

  ・二人三脚結んでポン!
    (カブ隊長から出される指令(主にロープ結び)をこなしながら2人3脚でリレーする)

午前の部が終わったところで中間発表がありました。2位です。団内は沸き立ちます。午後の競技の行方によっては優勝も夢ではないからです。



お昼をはさみ「ボーイ部門」の競技が始まります。この辺りからスカウト技術が優劣を左右するような競技が多くなります。
そして最後が「団対抗リレー」です。

 <ボーイ部門>
  ・救急法リレー
    (出場チーム内の1名を怪我人に見立て、三角巾を包帯として応急処置を行い、簡易担架でゴールまで運ぶ。審査員による減点あり)
  ・早かごレース
    (竹ざお1本と板とロープで駕篭を作り、出場チーム内の1名を乗せてゴールまで運ぶ。審査員による減点あり)

  ・B-P肖像画パズル
    (ばらばらに切り分けられたA2サイズのB-Pの肖像画を正しく並べなおす)

 <団対抗リレー
    (各隊スカウト2名ずつ+隊長1名+団委員長の計10名でリレーを行う)

B-P肖像画パズルを終えた時点でついに1位になりました。しかし、2位との差はわずかに1点。最後の団対抗リレーが明暗を分けます。
ここで団内は一気に不安になりました。スカウトや隊長は選抜できます。しかし、団委員長は取替えがききません。ましてや団委員長の丸いおなかを見てしまうと・・・。皆は祈るような気持ちで盛大な応援を開始しました。
しかし、そんな不安は杞憂に終わりました。
最初のビーバースカウトが第1コーナーを回る頃にトップに立ちそのまま順位を落とすことなく、さらに2位との差を大きく広げて団委員長にバトンをつないだのです。
団委員長は大きなアドバンテージの中、差を縮められはしたものの余裕でゴールテープを切りました。
応援していたスカウトもリーダーも保護者の方々も大喜びです。団に用意された待機場所は蜂の巣をつついたような騒ぎになってしまいました。
その後の閉会のセレモニーでもスカウトたちはそわそわ。団全体で勝利を勝ち取ったという喜びにあふれていました。

私たちの7団はこれまで地区のこういった大会では優勝したことがなく、100周年という記念の大会で優勝できたのは団にとってもいい記念になったということでした。

最後に、準備のため前日の暴風雨の中から作業をしていただいた地区役員の皆様と各隊隊長の皆様にお礼を申し上げます。楽しい1日になりました、ありがとうございました。

記録:熊澤ACM

2007年10月22日月曜日

計測とロープワーク

10月21日、先週に引き続き井頭の森公園にて隊集会『計測とロープワーク』を行いました。

計測の実習に入る前に隊長から「入隊式」の実施が伝えられます。
9月にビーバー隊から上進してきた2名のりすスカウトが修行期間を終え、正式にうさぎスカウトとして仲間入りする日が来たのです。
くま・しかスカウトたちが見守る中、二人はお父さん・お母さんといっしょに隊長の前で隊旗の柄を左手で握り、右手でスカウトサインをしながら大きな声で「約束とさだめ」を暗唱します。スカウトとして皆の前でこの活動に積極的に参加していくことを誓うのです。
そして、隊長から初めて隊のネッカチーフを締めることが許されます。
新たなネッカチーフを首に巻いたスカウトたちはみんな誇らしげです。ビーバーの頃から憧れていたカブスカウトの一員として自分が認められたと感じられるからでしょう。
団委員長のからもお祝いの言葉を頂き、新スカウトの門出のセレモニーは終了します。


計測技術はスカウト活動をする際、様々な場面で必要となります。
「テントを張りたいが、このスペースで大丈夫か?」
「木と木の間にロープを渡して物干しを作りたいが手持ちのロープで足りるのか?」
「10m先を右に進め」
「見つけたこの葉っぱの大きさを観察ノートにつけたい」
物差しやメジャーなど屋外の活動では持っていない場合が多く、そんな際でもおおよその計測ができればスムーズに活動を継続してゆけます。
そのため普段持っているものや自分の体をメジャー代わりに使えることを学んでいきます。

計測の実習は「宿題」の確認から始まります。
今回、忘れたスカウトは一人もありません。前回のK副長の「組対抗のゲームに使うかも。」という言葉に敏感に反応した結果でしょうか。
まずは各組ごとに計測の「練習」です。
いろいろなものを自分の体・持ち物で長さをはかり、デンコーチ・副長に実際の長さと比較してもらいます。この結果を踏まえて組対抗ゲームに挑みます。

組ごとに協力してK副長から出された3つのものの長さを測ります。

「公園内に設置してあるテーブルの一辺の長さ」
「立ち木の地上1mの部分の外周の長さ」
「立ち木間の距離」

皆それぞれに計測方法を相談し、計測結果をK副長に報告します。

組対抗の結果は1組が計測部門でよい成績を上げていました。しかしながら、集合・整列に良い結果を出していた2組が総合ポイントで並び、1・2組の表彰が決まりました。どちらにも結果を残せなかった3組は「祝声」を二組に送ることになりました。

トイレ休憩を挟んでロープワークに移ります。

前回から引き続き行っている訓練ですが、途中「うさぎスカウト」が3つの結びを全てできるようになり、「しかスカウト」の科目を学びに来たところで「しかスカウト」たちの様子が変わりました。全部を覚えて遊び始めていたスカウトは「くま」のほうに慌てて走っていきましたし、まだ履修途中のスカウトは真剣さが加わりました。やっぱり新入隊員には負けたくないんですね。

最後に個人競技として「もやい早結び」競争が行われました。
各組内で一番早かった3人が対決して、1組のくまスカウトTさんが優勝、Tさんは初代チャンピオンとしてマスコットを預かりました。今後もこのマスコットを目指して挑戦が続くことでしょう。
その後TさんはK副長に挑戦しますが、タッチの差でK副長が先に結び終わりました。
やはり、リーダーの壁は扱ったようです。みんな、練習してK副長をびっくりさせようね。

記録:熊澤ACM

2007年10月15日月曜日

国旗とロープワーク

10月14日、井頭の森公園にて隊集会『国旗とロープワーク』を行いました。

朝のセレモニーの際、隊長がおっしゃっていたように、久しぶりの活動です。
前回が『赤い羽根の募金』でしたので、スカウトの技能習得の活動としては約一月ぶりになってしまいました。

本日の活動の前半は『国旗』について学びます。村越隊長より
・国歌と国旗のついて
・国旗の由来
・法律上の国旗
・他国での国旗の位置づけ(日本との比較)
といった内容でお話がありました。スカウトたちは各自のノートにメモをしながら聞いています。

その後、各組ごとに分かれて『国旗』のたたみ方を習得します。組ごとに渡された国旗や同様のサイズに作られた練習用の布(隊長の奥様の手作り)を利用し、二人ずつで練習をしていきます。そんな中『くまスカウト』たちは始めての経験に戸惑っている自分の組の年少スカウトを手伝っていました。
前半の最後は『国旗の降納』の練習をくまスカウトに行ってもらいます。屋外での活動の際には閉会セレモニーで必ず行う所作です。通常は組長・次長が前に出て行いますが、他の年長スカウトが行わなければならない場面もあるので、しっかりと覚えて欲しいと思います。きびきびした動作で「格好」よくできれば、それだけでも年少スカウトたちの尊敬や憧れを集めることができると思います。

一旦休憩を挟んで後半はロープワークです。

新しい『ロープノート』が配られ、リーダの前で結べたらサインがもらえます。自分のカブブックに載っているものが全てできるようになったらやっとカブブックに完了のサインがしてもらえます。
今年は以前の活動のときに『宿題』が出されていました。
「昨年度までに習った結びを復習してくること」
これが重大な壁となってスカウトの前に立ちはだかります。これまでに習ったものを全てOKもらわないと新しい結びの練習に入れません。くまスカウトなど7つの結び方を思い出し、その上でさらに4つを覚えねばなりません。わからなければデンリーダー、デンコーチが教えてくれます。
私がチェックを担当した「しかスカウト」クラスは、前年度中途で入隊したスカウトも多く、中には「ロープ結び」を未完了のスカウトもいます。それでも時間内に前年度分はクリアでき、大半のスカウトが新しい結び方を練習できたのは良かったと思います。
詳細指導に当たってくれたデンコーチ。君たちのおかげで監修に専念できました。本当にありがとう。
写真は指導前にK副長と最終検討をしているデンコーチ達です。

閉会のセレモニーで新たな宿題が出されました。
「渡された『計測ブック』に載っている長さを調べてくる。」
来週は「計測とロープワーク」です。計測器具を用いずに距離を測ったりしなければなりません。
宿題を忘れたら自分だけゲームに参加できなくなってしまうかもしれませんね。
「そなえよつねに」の心を忘れないようにしましょう。


記録:熊澤ACM

2007年10月8日月曜日

赤い羽根共同募金


10月1日(月:都民の日)は、「赤い羽根共同募金」の活動に参加しました。


西武新宿線上石神井駅・上井草駅に別れ、8時から9時まで駅前の街頭に立って募金の呼びかけを行いました。
最近の親御さんの中には、「街頭に立って集金活動なんてうちの子にはさせたくありません」とおっしゃる方も見えるようです。幸い我が隊の保護者にはそういう方はいらっしゃらず、学校の行事が重ならない限り皆さん参加させて頂けています。
以前、私も否定的な部類に入っていました。子供を使って心情的に訴えて募金活動している等と思い込んでいたんです。
しかしボーイスカウト活動のなかで子供たちと一緒に募金活動をしてみると、少なくともBSでは強要はしていないし、集金行為を目的としていないことがよく判りました。
目的は体験であり、経験であると思います。

・見知らぬ人に声をかけ協力をお願いする。
 →事故などの発見時にBS以下のスカウト年代のできる最大の手あてを学ぶ。
・協力者に感謝の御礼をする。
 →社会生活での基本姿勢を学ぶ。
・お礼に対し募金者がねぎらいの声をかけていただける。
 →自分が役に立っていると認識できる。社会への参画の一歩を学べる。

以上3点をもって、社会教育の一環として普段の生活では体験できないであろうことを体験させ、考えるさせることを目的としていると思っています。



募金活動は、普通に社会人になっても経験することはあまりない部類に含まれる活動ではないかと思います。そんな貴重な体験の中で、スカウトたちが率先して声を出し、また御礼を言っている顔を見ると素直に楽しんでやっていることが判ります。「ご苦労様」の言葉を聞くのはだれだってうれしい物でしょう。

リーダーとしては、活動のあと付けとして「募金」の使われ方と、募金していただいた方への感謝を、スカウトたちにわかりやすく説明してあげなければと感じています。

記録:熊澤ACM