2007年11月30日金曜日

秋キャンプ(第1日) その1

秋キャンプだ!!

11月23~24日に「秋キャンプ」に出かけた。
本キャンプは、各組の結束力アップを目的として、1泊2日で「埼玉県青少年総合野外活動センター」にて行うことになった。
この秋キャンプは、近年の我カブ隊では初の試みのようだ。
これで我隊では、各季節ごとにキャンプを行うことになった。
キャンプは、スカウトが楽しめる一番の企画であり、かつ、これで各季節ごとの様々な自然をスカウトに体感させられることは、保護者としても非常にうれしい。

朝一番、各最寄に集合し、芦ヶ久保に向けて西武線に乗り込んだ。
約1時間半、電車に揺られ、芦ヶ久保に到着。
車中は、スカウトも飽きることなく、酔う者もでず、特に問題なくすごすことができた。
芦ヶ久保で下車すると、雲ひとつない青空の下に、透き通った空気が、爽快感を引き立ててくれた。

芦ヶ久保駅では、キャンプ地である埼玉県青少年野外活動センターの方が、送迎のため、既に待機していただけた。たいへんありがたい。すぐさまバスに乗り込み、センターに向かう。
センターは標高900mの山頂にあり、そこまでの九十九折の急勾配を登っていく。若干、酔うスカウトも見受けられたが、最悪の事態にまではならずにすんだ。バス車中からは、澄み切った青空をバックに、色づいた木々の蓄えた奥秩父の山々が望めた。手前に武甲山、奥に両神山、峠を越えると熊谷の街が眼下に広がり、その奥に赤城山まで望めた。山好きの私としては、感無量である。

センター前に到着し、バスを下車する。
さすが、900mの標高だけあり、空気は痛いほどだった。真っ赤に染まったもみじの回廊を抜け、センターロッジに到着する。紅葉の最盛期は先週だったようだが、私たちの目を楽しませてくれるには十分な色付きであった。

センターに到着するやいなや、すぐさま、センターの企画である「草木染め」にスカウト全員が参加した。本企画はすべてセンターご担当者で対応いただけ、我々リーダーも、スカウトを預け、自らも参加者として活動でき、楽させていただけた。さすが、青少年野外活動センターだけあって、ご担当者の方々は子供との接し方に長けておられ、我々リーダーも見習うべきことが多かった。


本企画は、様々な絞りを加えた木綿の白布を、草木の煮出した液につけ、その後、みょうばんや木灰の液で化学反応させ、自然色に染めあげる。と言った体験企画
であ
る。

屋外の活動場に移り、早速、草木染めの説明を受ける。
活動場までの道には霜柱ができており、活動場の脇の池は氷が張っていた。
聞くと、今朝は今年一番の冷え込みで、氷点下まで下がったそうだ。
さすがに寒い。
ただ、スカウトはそんな寒さをものともしない、元気な動きをしてくれた。
まずは、染材である草木の収集だ。
今回は、セイタカアワダチソウと桜の落葉を利用することに。
セイタカアワダチソウはセンターの方々にて事前に準備いただけていたので、我々は桜の落ち葉を集める。
センターのご担当者から、桜の葉の特徴の説明を受け、他の落葉の中から桜の落葉だけをチョイスする。
スカウトがきちんと葉を見極められたかどうかは別として、持参した袋いっぱいに落葉を収集することができた。

桜の葉+ミョウバン、桜の葉+木灰、セイタカアワダチソウ+ミョウバン、セイタカアワダチソウ+木灰の4グループに別れ、作業開始。
桜の落葉を細かく砕き、また、セイタカアワダチソウは細かく刻み、ネットの入れる。
焚き火を起こし、湯をたき、そこに草木ネットを入れ、煮出す。
センターのご担当者が手際よくことを勧めてくれるので、安心してお任せできた。
煮出している間に、木綿の白布2枚が配られ、おのおの好きな絞りの加工を施す。
輪ゴムで縛る者、割り箸を利用する者、出来上がりを楽しみに、様々な工夫を凝らす。
桜の葉+ミョウバン、桜の葉+木灰、セイタカアワダチソウ+ミョウバン、セイタカアワダチソウ+木灰の4つの中から好きな染材を選び、絞りを加えた木綿布を選んだ染液に入れ、さらに煮出す。

そうこうしていると、時間は既に12時近くになり、昼食の時間だ。
なんと、昼食も本企画の中に含まれていて、センターの方々が野外料理を準備していてくれた。
とてもおいしい!!


ホワイトソースパスタにコンソメスープだ。
スカウトは、何度もおかわりをし、おなかいっぱい食べた。各言う私も。

昼食が終わると、染材の煮出しも完了し、今度はそれをミョウバンと木灰の液に加え化学反応させる。
時間を置き、さらに煮出し、また化学反応させる。
これを2回~3回繰り返し、白かった木綿布に自然色が染まっていく。

日が傾き始めたころ、各自の布を取り出し、水洗いし、染め上がった木綿布と対面する。
桜で染めた布は桃色がかった茶色に、セイタカアワダチソウで染めた布は浅黄色に、絞りが浮かび上がったプロ顔負けのハンカチに染め上がった。

スカウトは自分がつくったハンカチを見せ合い、歓喜をあげた。
単に用意された材料を使った館内での作業ではなく、自分で材料を探し、自分で加工を施し、それを自然の中で、焚き火を起こしての作業だったことが、楽しさと体験の実感を感じさせてくれたのだと思う。
非常に良い体験であった。

染め上がったハンカチを片手に、センターハウスに戻り、センターご担当者からの部屋の使い方の説明を受け、各組ごとの部屋に入る。
制服に着替え、センターハウス脇の広場で、再集合。
開村式を行った。

<その2に続く>

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